Sky のこと 

 いつまでもみんな若くはないし、時代は変わっていくんでしょう。
 選択肢のひとつとしてオススメだったSky ですが、いよいよ人手に渡るようです。1978年にそれまで育て上げられたHoyt夫妻の手からEaston に売り渡されたHoyt Archery Company も、その後1991年までは彼らのアドバイスの元に、我々リカーブアーチャーに多くの夢と恩恵を与えてくれました。その間1989年に新しく興したのがこのSky Archery でした。
 しかしEarl も Ann も、もう若くはないようです。彼らに初めて会ったのが1976年の全米選手権。昨年1999年、Earl は心臓を患ったらしく、Ann も年相応に足を痛めている様子です。それにしても、ビジネスではなく本当にアーチェリーを愛する人たちがこの世界から少なくなっていくことは、残念で仕方ありません。2000年の年頭にあたり、もう一度アーチェリーへの接し方を考えてみたいと思います。
 皆さん、元気で長生きをしてください。1999年クリスマスカード、ありがとう。

 価格・性能・品質、それらのトータルとしてのコストパフォーマンスを考えた時、現在市販されている弓の中で最もお奨めできる逸品です。
 弓作り40年、1976年に殿堂入りしたEarl Hoyt Jr.が Ann Weber Hoyt (1959年世界チャンピオン/1940・46・47・52・53年全米チャンピオン)と、あの名器 「 Hoyt 」 を手放したあと作り続けた弓がこのSky Conquest です。
  何よりも評価できる点は品質でしょう。Hoyt が商業ベースでの大量生産により品質に問題を抱える中、Skyは昔ながらの手作りとも言える品質管理で一本一本を丁寧に仕上げてきました。特にリムは使い易く安定しています。そして Hoyt 以上に評価できるのが、リムとハンドルの接合部分です。カップ方式を採用しないため軽量かつ精度の高さを誇っていますが、そのハンドル部分に組み込まれた調整システム(特許申請中)で全体の完成度も非常に高く仕上がっています。
 もう現在のHoyt から我々が学ぶべきものは、なくなったのでしょうか。

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