エポキシ系接着剤

 2液混合タイプで、主剤と硬化剤を同量混ぜ合わせることで硬化する接着剤です。金属や硬化プラスチックに接着力を発揮し、多くのメーカーから販売されています。以前は完全硬化までに24時間以上も要したため不便ではあったのですが、最近は1分や2分で完全硬化するタイプまであります。用途によって使い分けるのが良いでしょう。ホームセンターに売っています。

グラスファイバーやカーボンロッドには

 リムや矢に使われている素材でエフ・アール・ピーとよく言われますが、これはFiber-Reinforced-Plastics の略で、「プラスチックで強化されたガラス繊維」のことです。ガラス繊維がカーボン繊維に代わるとシー・エフ・アール・ピーなのですが、このプラスチックがエポキシと考えると分かり易いでしょう。
 エポキシ系接着剤の硬化前の状態の中に、ストリングをほぐしたような細いガラス糸(繊維)を通して硬化させたものがリムやシャフトになるわけです。そのため、エポキシ系接着剤はこの種の素材の補修には欠かせない接着剤と言えます。金属同士ははもちろん、カーボンロッドのブッシングが抜けた時なども、表面をキレイにして「エポキシ」で接着すれば完璧です。ただし、高温やショックには弱いので使用する部分は考えて使う必要があります。例えば、カーボンシャフトのポイントをこれで付ければ絶対取れないのですが、外すには加熱が必須のため、シャフトを温められないので抜くことが出来なくなります。ハンドルのブッシングやロッドのブッシングの接着にはこれです。
 もしリムの表面をぶつけて、カーボンやグラスの繊維が剥がれたり切れた場合も、この「エポキシ系接着剤」が威力を発揮します。

 

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