ホットメルト

 松ヤニタイプの接着剤で、アメリカでは昔から矢のポイント取り付けには必ず使われていました。日本ではあまり輸入されていなかったこともあり、一般にはゴム系接着剤が使われてきました。ところが矢の素材がアルミニュームからカーボンに替わることで、あまり高熱をシャフトにかけられなくなり、最近は日本でも多く使われるようになりました。
 普通あまり使われることのない接着剤のため、一般にはアーチェリー用の「Hot Melt 」(アメリカ製)と呼ばれる製品が使われますが、決して安いとはいえません。そこで、実は大きいホームセンター等を探してみると、工作用で同様のスティックタイプの接着剤が非常に安い価格で販売されているのが分ります。少しホットメルトより柔らかいかもしれませんが、カーボンアローが登場してからはメーカーもそれまでの完全に硬化するタイプから、柔らかいショックを吸収する素材に仕様変更した経緯もあります。どちらにしても、自分で矢を作るアーチャーには不可欠の接着剤でしょう。

抜けにくいポイントの取り付け法

 よく試合などでポイントが畳に残ってしまうのは、ほとんどが作り方に問題があります。 
 ポイントをシャフトに取り付ける時、ホットメルトを暖めながら柔らかくなったものを少量ポイントのピン部分に付けてシャフトに挿入します。しかし、この作業を適当にしてしまうと接着面全体に接着剤が行き渡らずポイントが抜け易くなってしまいます。
 ポイントの挿入時には必ずピン側に充分熱を加え、ホットメルトにも熱を加え流れだす寸前の液状になってから、回転させながらシャフトに挿入しましょう。(シャフトに直接加熱することは避けなければなりませんが、ポイントを通してシャフトが高温化すると割れることがあるので注意してください。) そして、押さえた状態で接着剤が完全に硬化するのを待ちます。硬化前に力を緩めると、中の空気でポイントが押し出されて長さの異なる矢ができあがってしまいます。

 

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