「VAP」オールカーボンアローの作り方

 基本的には、なんら変わりはありません。こちらの「矢の作り方」をよくご覧ください。そのうえで、「VAP」用に少しワンポイントアドバイスを追加です。
 
スパイン(硬さ)の選択は、基本的にEASTONと同じ測定基準を使っています。EASTONのチャート表を使われるか、現在EASTONをお使いならそのサイズを参考にお選びください。
■VAPには、現在「300」「350」「400」「450」「500」「600」「700」「800」「900」「1000」の10種類のサイズ(硬さ)があります。
■VAPには、精度で分けて3つのグレードがあります。競技用としてお届けする「V1」グレードは、曲がり精度「+/−0.001」、重さ精度「+/−0.5」と現在市販されているカーボンシャフトの中ではもっとも精度が高く、アルミシャフトの最上級であるX7と同じ曲がり精度のシャフトです。
■シャフトにプリントされている20/40や30/50といった数字は、ロット番号や細分類した目印ではありません。コンパウンドを含めた、使用できる弓の強さの範囲としてのポンド数の目安として書かれている数字です。(特に意味はありません。)
 
■VAPには「Bohning F」ノックが標準装備されています。ただし、このノックは溝サイズがEASTONの「L」あるいはバイターなら「#2」の大きいサイズです。また色も選ぶことはできません。差し込んであるだけです。不要な場合は、取り外して交換してお使いください。
■VAPには、EASTONの「ACE」に使用できるノックを共通で使用することができます。
■VAPには、ピンノックを使用することもできます。専用の「ノックピン」をお使いください。このノックピンには、すべての「ピンノック」(「ピンアウトノック」は除く)を共通で装備することができます。
 
■ポイントは専用の「VAP-PSポイント」をお使いください。
■ポイントは使用するシャフトサイズによって、「2サイズ」あります。ポイント部分に線が彫ってあります。ポイントの根元部分の寸法が少し異なるだけで、その他はすべて同じ寸法です。
■ポイントはブレイクオフ(折って重さを調節)タイプになっています。折る時は必ず、折る溝の両側をプライヤーで押さえて折るようにしてください。140グレインから80グレインまで、10グレイン刻みに調整できます。
 
■シャフトの両端(カット面)は必ず、細かいサンドペーパーでほんの少しでいいので「面取り」を行ってください。
■ノック側は面取りの際に併せて、ハネを貼る部分だけシャフトの表面を「荒らす」ようにすると、ハネの接着力がアップします。これはフィルムベインを両面テープで貼る場合でも同じです。(VAPシャフトは、表面に光沢のある処理が施されています。)
■ノックを取り付けたり、角度を変える場合は、「ノックレンチ」を使用されることをお勧めします。
■ポイントの接着には、「粘度の高い瞬間接着剤」をお勧めします。詳しくは、こちらをご覧ください。
 以上、ご参考まで。