間違いだらけの弓具選び と My Favorite,because

グランドクイーバー


「グランドクイーバー」はご存知ですか? 実は「ボウスタンド」という名称の道具は、結構近年になってからできたものです。その前身はグランドクイーバーでした。
グランドクイーバーとは、名前のとおり地面に矢を置く道具です。ちょうど今の腰に下げるクイーバーの代わりに、足元に矢を束ねて立てかけていました。今でもたまに講習会や初心者指導では使われる、便利な道具です。いくつかのグランドクイーバーは、矢と一緒に弓も掛けられる形状になっていました。そして昔これが一般的だった理由には、弓本体にスタビライザーが装備されていなかったり、されていても上下2本スタビであったことです。
今のグランドクイーバーは、長いセンタースタビライザーやVバーなど、複雑な出っ張りが弓に付随するようになった頃から生まれてきました。そしてもう一つの必然は、それらによってリムを不自然に(例えば片方のリムだけに力を掛けるような状態)置くことで、弓のバランス(ティラーハイト)が狂ったり、捩れが出てしまったからです。例えば、炎天下で弓を斜めに立て掛けたり、下リムが跳ね上がった状態で高温にさらすのは、リムの修理の際、逆側にひねりながら乾燥炉に長時間入れておくのと同じ効果があります。その影響は、今のカーボンリムよりグラスリムの方が絶大です。
そんなわけで、グランドクイーバーはクイーバーとボウスタンドへと変化していったのです。
2007年12月15日(土) No.29 (ボウスタンド)

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