ナショナルチーム募集

2002年3月1日

 

 連盟登録員 各位

(射)全日本アッチェリー連盟 

 

「オープントライアウト方式」によるナショナルチームメンバー募集について

 標記の件、この度本連盟ではオリンピック、世界選手権での優勝を目指し下記要綱にて「ナショナルチーム」メンバーの募集および選考を行います。主旨ご理解のうえ、ご協力をお願いいたします。

    日  時 : 2002年5月3日(祝) 午前10時 (現地集合)
                  〜5月5日(祝) 午後5時 (現地解散) 2泊3日

    場  所 : 静岡県掛川市 ヤマハリゾート つま恋
                  (3日午前10時にSMCフロント前に集合)

    費  用 ; 集合から解散まではすべて連盟負担
                  (現地までの交通費等は個人負担)

    内  容 ; 70mを中心に3日・5日はプラクティス形式、
           4日はトーナメント形式にて実施。(詳細は現地にて発表)
           トーナメント、プラクティスができる弓具と服装を持参。

    参加条件 : 1) 日本国籍を有する者
             2) 当連盟の登録員であること
             3) オリンピックおよび世界選手権で優勝を目指す者

              ※ 男女・年齢・キャリア・実績等は問いません。

    申し込み : 3月末日までに、別紙エントリーシートでお申し込みください。
            シューティングの写真・ビデオテープを添えていただいても結
            構です。
            参加の可否および詳細は折り返し連絡させていただきます。

            申し込みには「自薦」方式と「他薦」方式があります。他薦の
            場合でも上記条件さえ満たし、本人にその意志があるなら
            条件はすべて同じです。

    採用人数 : A指定 -- 男女8名程度
               (補欠 B指定 -- 若干名)
             ジュニア指定 -- 男女16名程度

    その他  : 「オープントライアウト」は、例えば野球で言えば「公開入団
            テスト」のようなものと理解ください。本連盟ではアテネオリ
            ンピックを目標に、世界の頂点に立つ選手を育成するため
            に、このシステムで「ナショナルチームメンバー」を募集しま
            す。
            ただし、オリンピック・世界選手権の代表選考会参加の条
            件に「ナショナルチームメンバー」である必要はありません。
            (その他の国際大会においては、「ナショナルチームメンバ
             ー」から選考する場合があります。)

以 上 

 

 
 いかがですか? 叩き台ですが、感じは分ると思います。どうですか?!
 もう10年も前からこの提案をことあるごとに、某連盟の方にもお話してきました(聞いてくださる場合ですが)。しかし、結果はご存知のとおりです。和解条項もそのままなら、ヤマハが撤退しても、まだ役員数の議論でしょうか。
 実は先日、スポーツキャスターでオリンピックバレーボール元アメリカ代表のヨーコ・ゼッターランドさんの話を聞く機会がありました。その中でこの「Open Tryout」なるシステムがアメリカにはあり、彼女は日本からエントリーして世界の座を勝ち取ったという話でした。このキーワードを知ることで、急にイメージが組みあがったので文字にしてみました。あくまでラフイメージです。個人的には、世界の頂点を目指すなら「参加条件」に身長 男子180cm・女子170cm以上、も入れたいくらいです。チビでデブ(すいません、差別用語なら。)で、単にスパインが合っているから当っているヤツより、初心者でも資質がある者の方が世界の頂点を感じます。「行く」のではなく、「勝つ」ための話です。
 彼女の話の中で、「私は7年間ナショナルチームにいて、日本のようにコーチから『おまえら、やる気あるのかぁ!』と問われたことは一度もない。」と言っていました。これなんですよ、みんなやる気があって世界の頂点に立ちたいがためにエントリーしてきているのです。どんなに才能や実力、実績があっても、組織にとらわれたくない者は他薦であっても辞退すればいいし、世界への扉はいつでも広く公平に開かれています。
 今、我々に欠落しているのは、やる気であり動機付けであり、そのシステムなのです。そこに輝ける目標を示すことです。今当たっているヤツを無理やり集めてきて、当たるのは当たり前で、当たらなくなれば選手の責任。役員はなんの責任も取らない。育てることも、導くことも、理想も、常識も示せない。示さない。その10年のツケがこれですよ。世界で勝てないだけでなく、現場がどれほど荒んでいるかは知ってのとおりです。
 このシステムが成功するカギは、チームがいかに魅力あるものになるかに掛かっています。金やステータスも必要でしょう。しかし世界を目指すなら、そこに参加することでどれほど弓がうまくなり、世界に近づけるかが最も重要な点です。そこに必要なのは有能な指導者と指導体制です。指導者にとって責任と能力が不可欠な要素となります。選手も指導者を選ぶし、指導者も選手を選びます。指導者も選手同様に、資質や能力や知識を問われるのです。
 アーチェリー仲間を増やし、アーチェリーを広めるには「普及」と「強化」が車輪の両輪として不可欠です。いくら強化だけを頑張っても、底辺が広く支えなければ頂点も高くはなりません。だからこそリーズナブルな道具やたくさんの練習場が必要です。それに加えての選手や指導者の質やシステムです。そしてなによりも夢と希望です。
 日本人が日本の弓でなくても結構です。しかし世界の頂点に立つために、40年前にやっていたことを、今再び草の根と手弁当でやらなければなりません。ちょっと考えてみてください。この機会に、今こそ必要なことを。。。。

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