奇妙なルール番外編2013

第116条(服装規程)

1 競技中は、女子はスカート、キュロットスカート、スポーツスラックスまたはショートパンツ、および長袖あるいは半袖(襟付き)の着用(両肩からそれぞれ体の前面と背中がカバーされているもの)が求められる。女子のシャツ/ブラウスは、外に出して着用するデザインの場合を除き、スカート、キュロットスカート、ショートパンツまたはスラックスの中に入れることが望ましい。女子の上着は、フルドローの際、上半身を覆うものでなくてはならない。
男子は、くるぶしの下までの長さのスポーツスラックスまたはショートパンツ、および長袖あるいは半袖(襟付き)の着用が求められる。男子のシャツは、外に出して着用するデザインの場合を除き、ズボンまたはショートパンツの中に入れるのが望ましい。男子の上着は、フルドローの際、上半身を覆うものでなくてはならない。
セーター、カーディガンの着用は許される。Tシャツは加盟団体、所属団体の公式ユニフォームに限り認められる。帽子の着用は自由である。
なお、デニムジーンズおよびオーバーサイズバギーパンツ(荷役作業用ズボン)またはそのハーフパンツは着用してはならない。
ショートパンツは、競技者が腕を体側に沿って垂らして指を伸ばしたとき指先より短くてはならず、膝頭より長くてはならない。(後略)

3 競技会の期間中、競技者は、常にスポーツ靴を着用しなければならない。ビジネスシューズ・サンダルは認められない(爪先の出たものは不可)。

      (全日本アーチェリー連盟競技規則 2012〜2013年)

 今年も一部改正されていますが、お決まりの指先より長い半ズボンについても書かれている服装規程です。我々が試合に出る時は遵守しなければなりません。
 それはともかく、先日つま恋に「高校選抜」を見に行ってきました。(3月26〜28日) 桜も咲いて、気持ちのいい日和の中、颯爽とした若い高校生たちはいいものです。
 ところで、話は違いますが、、、高校生は「サングラス」をかけて試合に出てはいけないのを知っていますか? 2010年の沖縄インターハイではOKでした。しかしこれは特例です。
 
(連絡事項)
● ユニフォームについて
 服装規定において、「ユニフォームはチーム内で統一されていること。統一の範囲は、上衣下衣とする。」とあります。
 よって、「ユニフォームで半袖と長袖を重ね着する場合は、アンダーの長袖もチーム内で統一すること」となりますので、ご注意下さい。 
● サングラスの使用について
〔留意事項の訂正〕
(訂正前)今回の沖縄総体に限り、サングラスの使用を認める。
(訂正後)サングラスの使用については、従来通り「使用許可願い」を提出しての「許可制」とする。ただし、許可基準については診断書までの提示は求めない。「許可願い」の様式は特に問わないが、使用理由を記して学校長・顧問名(捺印)での申請とする。 
申請期限
平成22年7月20日(火)までに事務局まで
 
 2010年度美ら島沖縄総体の専門部からの連絡事項です。なぜなんでしょうか? 沖縄だけやはり太陽の日差しが特別強くてまぶしいのでしょうか。あるいは、昔々大昔サングラスをかけた高校生は不良だったからでしょうか。それとも、教員より偉そうに見えるからでしょうか。
 それはともかくとして、世の中には連絡事項や申し合わせ事項と称して、本来と異なるルールや取り決めが明文化されていないものも含めて、存在しているのも事実です。しかしなんであれ、ルールである以上は守らなければなりません。
 そこで、これは高体連のホームページに掲載されている、高校生の「服装規定」です。今回の選抜にも適用されます。
 
T ユニフォームは、チーム内で統一されていること。統一の範囲は上衣・下衣とする。 

1.上衣 
学校名は背面もしくは前面に、都道府県名は右腕の袖口に、それぞれ1ヶ所明示しなければならない。なお、いずれも弓具装着時に視認できる位置に表示する。
その他の名称等は表示してはならない。(その他の名称等には学校名、クラブ等の愛称も含む)
長袖、半袖の襟つきとし、同一デザインならば、混在し着用できる。裾は下衣の中にいれ、外に出してはならない。尚、襟については立ち襟など、襟としてはっきりしないものについては認めない。 

2.下衣 
スポーツにふさわしいスタイルのウェアを着用すること。無地(単一色)で男子はスポーツスラックス又はショー トパンツとし、女子はスポーツスラックス又はスカート・ショートパンツを着用する。
ショートパンツについては、競技者が腕を垂らした時に指先より長く、かつ膝頭が見えること。スラックスとショートパンツの混在は認めない。
なお、綿パン、オーバーサイズ、バギーパンツ、スエット、デニム等は競技用として認めない。 

U 靴、靴下に関して
すべて白を基調としたものとする。 

1.靴 
アーチェリー競技に適した運動シューズとする。(カジュアル、ダンス、タウン等の競技に適さないと認められるものは使用できない。) 
2.靴下 

ルーズソックス等は認めない。

V その他
チームとは登録選手、マネージャーとする。
監督が競技場内に立ち入るときは、選手と同じ上衣を着用しなければならない。
下衣については上記規定を厳守することが望ましい。靴は白地を基調とする運動シューズとする。
使用頻度、経年による上衣等の退色等は認める。
大会の場にふさわしくない服装は認めない。
視認できる部分の商標の大きさ基準は縦、30平方センチ以内とする。
帽子は。白を基調とし統一する。 

W 上記の規定外の服装に関しては、競技委員長の裁定に委ねる。

X 競技用ゼッケンの装着位置
上衣背面に四隅で止め、ゼッケンにより学校名等の視認が妨げられない位置に装着すること。下衣に装着してはならない。
主催者側で用意するゼッケンは縦15p、横25p。 

競技部 競技委員会 細則
昭和62年2月11日改定
平成 5年3月26日改定
平成 8年7月31日改定
平成12年8月 8日改定
平成17年8月10日改定
平成21年3月25日改定 

 
 キテイの文字は全ア連と異なりますが、何が違うか?
 ズボンについて、「無地(単一色)で」と一言入っているのです。
 では、この写真をどう思われますか? 実は今回このチーム(学校)だけではありませんが、例えばこの高校生たちは大会前の検査でルール違反となりました。前に立っている黒に赤の太いラインと白のラインの入ったズボンはOKです。わかりますか??
 どちらも無地(単一色)ではありませんが、前の一人は「オーバーズボン」なのに、後ろの5人はスポーツスラックスだからダメだそうです。その違いは、前の子はオーバーズボンの下に無地のスポーツスラックスを履いているのですが、後ろの5人はこの下にはスラックスはなく、普通の下着を履いているということです。検査でズボンを下ろして下を確認するわけです。(「オーバーズボン」(防寒具あるいは雨具)についてのルールは見当たりませんでしたが、正式には認められているようです。だからこそスラックスの上にジャージを履こうがパッチを履こうがウインドブレーカーを履こうが、「防寒具」でOKというわけです。スポーツスラックスと「ジャージ」の違いも明確ではありませんが。。。)
 ごもっともです。ルール違反です。これでは試合には出られません。彼らは明日までに、無地のスポーツスラックスを買いに行くように指示されました。
 そう4年前のこの選抜大会でも、靴下を見せてくださいと言われた生徒が○○正直に靴まで脱いだために、爪先に色が付いているのが分かって、量販店に靴下を買いに行きました。2年前のインターハイ本番では、ピンストライプの入ったジャージを指摘されて、ラインをマジックで消して再検査を通過した生徒もいました。もう、おっしゃるとおりです。
 そこで個人的には、スラックスを裏返しに履くことを教えてあげたかったのですが、、、
 翌日、どこで探してきたのか、全員が白のスラックスを履いて再検査を通過です。↑
 ところが、裏返しよりはるかに上手でした。驚いたことに、白いズボンを下に履くことで、昨日まで「無地でないスポーツスラックス」が今日は「オーバーズボン」に早替わりしたのです。同じジャージが。てっきり白いスラックスで射つものと思っていました。やってくれます。
 もうひとつ、今回チーム内は同一ユニフォームという決まりで、監督も上着は同一でなければなりません。ところが監督はフリーパスの一方、生徒のシャツにサインが書かれているからという理由でこちらは不合格。。。
 
 その都度ルールを考え作っていくご都合主義や権威主義はやめて、もっと本質に立ち返って、スポーツらしく、観てカッコいい競技にして欲しいものです。どう思いますか。高校のルールだけでなく、学連(大学)や全ア連も含め、こんな重箱の隅をつつくような、有名無実な、本末転倒なことはやめにしませんか。
 昔、一時期フィールドアーチェリーではGパンが認められていましたが、今ではホワイトジーンズも含めGパンは、作業ズボンとして「バギーパンツ」の範疇に入るようです。たしかに、Gパンで競技をするスポーツなどないでしょう。良くないと思います。しかし、雨具はともかくとして、「ジャージ」や「オーバーズボン」のままで本競技をする種目も見たことがありません。家にいるならGパンもジャージも同じ範疇のように思うのですが、個人的には。。。
 というわけで、高校生諸君、がんばってください。いちOBとして応援しています!
 ところでここ数年、学連もリーグ戦でオーバーズボンの下を確認しなくなりましたが、これは良い傾向でしょうか?!!

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