Kam’s Project はボードを中心に、みんなで話そう! というページなのですが、実は内容にもよるのでしょうが、結構多くの皆さんから直接メイルでお問い合わせやご意見をいただきます。
 そして今回、こんな記事の紹介とお便りをいただきました。
 
  Huish pleads no contest in drug case

                         
By Aron Miller, Staff writer

  Olympic gold medallist Justin Huish pleaded no contest Wednesday to charges he ran a marijuana-selling business out of his Simi Valley home. 
  Huish, 26, made the plea in Ventura County Superior Court about 15 months after police arrested him. Judge Herbert Curtis III will sentence him June 13. 
  The one-time American hero who appeared on late-night talk shows and created a local buzz about archery pleaded no contest to one count of possession of marijuana for sale. 
  As part of the plea deal, prosecutors dropped one count of weapons possession and agreed to a sentence of no more than 180 days in jail. If he had gone to trial and been convicted, he could have faced three years in prison. 
  Neither Huish nor his attorney, Robert Sanger, commented after the proceedings. Deputy District Attorney Ron Carpenter summed up the case when he said, "Basically, they were selling marijuana." 

  Curtis found Huish's co-defendant, Brian Mastrangelo, 25, guilty Wednesday during a brief court trial of a misdemeanor drug possession charge and two counts of misdemeanor weapons possession. He will be sentenced May 22. 
  After the hearing, Carpenter said Huish was the main seller in the operation, which is why he pleaded to a felony and Mastrangelo was convicted of misdemeanors. 
  "It appeared Mr. Huish was more culpable than Mr. Mastrangelo," the prosecutor said. 
  During a preliminary hearing last year, Simi Valley police detectives testified they found 5 ounces of pot, scales, "pay/owe" sheets and $23,000 cash inside Huish's home. 
  One detective said the evidence showed Huish was overseeing a "large and robust" marijuana-dealing business. During that hearing, Sanger tried unsuccessfully to argue that Huish sold the drug to customers for medicinal purposes. 
  Before his arrest, Huish was considered a favorite to repeat his 1996 gold medal performance in archery at the 2000 games in Sydney. But his legal troubles forced him to resign from his spot on the U.S. Olympic Archery team. 
  He won two gold medals in 1996 and became a star for his ponytail, backwards hat, sunglasses and calm attitude under competitive pressure. 

   
-- Aron Miller's e-mail address is amiller@insidevc.com. 
   May 17, 2001

 
 要約もいただいたので、それもご紹介します。
 
 ジャスティン・ヒューイッシュは、5月16日に開廷された裁判において、マリファナ密売に関する告発について、異議申し立てを行わなかった。(つまり密売を認めた)
 彼には6月13日に判決が言い渡される。
 密売に対する異議申し立てを行わなかったことによる抗弁の取引として、検察官は、彼の武器の不法所持に関する申し立てを取り下げること、及び彼の懲役期間が180日以下となることを同意した。仮にこの取引が無く、彼が有罪となった場合、懲役3年となっていたであろう。
 ヒューイッシュの共犯者として、同居人のロバート・サンガーも告発されているが、彼の1件の麻薬不法所持、2件の武器不法所持のいずれもが軽犯罪となっている。彼には、5月22日に判決が言い渡される。
 法廷は、ヒューイッシュが麻薬密売の主犯とみなしており、ヒューイッシュを重罪、サンガーを軽犯罪にて告発している。
 検察官も「ヒューイッシュに責任がある」との見解である。

 昨年、ヒューイッシュとサンダーの自宅にて5オンス(142g)のマリファナ、密売の台帳、現金2万3千ドルが押収された。
 検察側は、ヒューイッシュがマリファナ密売を監督していたという証拠を持っている、とコメントしている。
 公聴会で、サンダーは「ヒューイッシュは麻薬を医療目的として販売していた」と申し立てたが、却下された。

 ヒューイッシュは、2000年シドニーにて1996年に続いて金メダルを獲ると、考えられていた。しかし、彼の法的トラブルは、彼のアメリカナショナルチームという地位を断念させた。
 彼は1996年に個人、団体の2つの金メダルを手にした。ポニーテール、後ろ向きに被った帽子、サングラス、そして試合場のプレッシャーに動じない落ち着いた態度にて、一躍スターとなった。

 そしてこんなコメントもいただきました。
 「この記事を、ホームページに載せて頂くことは全然構いませんが、いい記事ではないですし、ご判断をお任せしようと思います。そもそも、ジャスティン・ヒューイッシュを、どのくらいの学生達が知っているでしょうかね? 彼が活躍したアトランタオリンピックから既に5年が経過していますので、現役の学生達はその当時アーチェリーなんて興味無かったでしょうし、96年に現役だった連中は、もう既にアーチェリーからは足を洗っているでしょうね。そんな状況ですから、ごく一部の人しか知らないダーティな内容を、わざわざ広めるのもどうかなあ、とも思った次第です。」
 確かに去年、この記事が掲示板を賑わしたことも忘れたアーチャーも多いでしょうし、おっしゃるように「調停」や「暴行」と暗い話題ばかり扱うのも感心はしていません。
 また、先月は「雑誌アーチェリー」のK氏とのやりとりの中でこんな一文ももらいました。「ただ、分かっていただきたいのは、小誌でこうした事件や係争を大々的に扱うつもりはありません(もちろん、そのために持論を述べることはありますが)。小誌が願っているのはアーチェリーの普及・発展であり、小誌に掲載するのはアーチェリーの楽しさや面白さであり、アーチェリーをしている人のすばらしさです。それが第一です。」 これにも賛成です。
 では、なぜここに載せたのか。
 先のメイルの最後には、このようなコメントが添えられていました。「でも、最近のアベレージアーチャーは、誰をどう尊敬しているのでしょうね? 私の勉強不足かもしれませんが、いくら韓国の選手が30mでパーフェクトを出したり、メダルを独占しても、何か印象に残らないんですよね。単に点数を出す、ということでなく、カリスマ性に富んだ、「指導者」とも思えるような人は、もういなくなってしまったのでしょうかね?」
 ここに我々が忘れてきたものがあるのではないでしょうか。それぞれの立場、それぞれの意見はあると思います。しかし、知らなくて良かったではなく、知ったうえでどうするのかを考えることが、今こそ必要なのではないでしょうか。いくら悲しい出来事であったとしてもです。

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