それでもやっぱりサイトは曲がる

 もう何年も前ですが、サイトピンが曲がる話やエクステンションが折れる話を書きました。あれから10年近く経ちましたが、やっぱりサイトは曲がります。
 やっと最近になってメーカーも分かってきたのでしょう。数年前からサイトやエクステンション部分に付ける「ダンパー」がコンパウンド用ではなくリカーブ用としていくつものメーカーから発売されるようになってきました。
 とはいえ誰でもが簡単に曲がるものではありません。当然練習量にもよりますし、以前にも書いたように共振などの条件が重なる必要もあります。それに失礼ではありますが、ヘタな射ち方では曲がりにくいと思います。振動やショックが分散するからです。が、それでもやっぱりカーボンアローと伸びない高密度ポリエチレンのストリングになってからは、それなりのショックがサイトを襲うのは現実です。
 1週間や2週間でこんなに曲がるわけではありませんが、それでもぶつけたり倒したりしなくてもこれくらいは曲がります。確かにこのサイトピン自体が軸が長いことや先端のファイバーのストッパーに数グラムが掛かっていることも原因ではありますが。
 ところで今、皆さんがスタビライザーをハンドルに取り付けるネジ部分はほとんどが「5/16インチ」というサイズです。これはミリでいうと外径「8ミリネジ」です。では昔からスタビライザーは8ミリだったかというと、実は最初は「6ミリネジ」、今のハンドルのカウンターブッシングやウエイトに使われている細い方の「1/4インチ」というサイズからスタートしたのです。センタースタビライザーもすべてロッドは6ミリでした。
 そんな状況でセンターが6ミリから8ミリに世界的に変更されたのは1970年代後半です。理由はこのサイトと同じで、カーボンリムや伸びないケブラーストリングの登場により弓のショックが増し、ネジが折れだしたためです。いまでも6ミリだと少しネジが緩んでいれば、簡単にネジは折れるか曲がるはずです。
 ということで、近い将来とは言いませんが、遠くない将来、このサイトピンのネジの規格もコンパウンドで使っている「10/32インチ」に移行していくような気がします。。。そうでなければ、もたないでしょう。

 これを書いてのついでです。すいません、数年前に「的中模索(中編)」←ここまで書いて「後編」が書けていないことを発見。
 メガネなしでは射てない(狙えない)状況は変わらないのですが、いろいろ度数を変えたり、いろいろサイトピンも試したのですが、個人的ですがこのサイトピンはいいです。もう数年使っていますが、お気に入りです。↓「AAE Gold Fiber Pin」です。
 何がいいといって、いくら曲がりやすくても、美しく精確に作ってあることと、何よりもファイバーの太さが「0.019インチ」(0.5ミリ)なのです。一般的には「0.04インチ」がほとんどですが、個人的にはこのドットでは大きすぎます。目の衰えはあるのですが、狙い切るにはコンマ5ミリはいい大きさです。ファイバーでなく普通のピンであってもいい大きさです。独り言です・・・。

copyright (c) 2015 @‐rchery.com  All Rights Reserved.
I love Archery