スタビライザーのネジが折れる

 エクステンションロッドのネジが折れてしまいました。新しい色違いの同じお気に入りロッドに交換しました。
 多分3年以上使っているので6万射は超えています。金属疲労ということで仕方がありません。試合でなかったのが幸いです。よく使った方です。
 サイトピンも曲がるのですから、こんな大きな力のかかる根元のネジが折れるのは当然といえば当然です。サイトと同じようにスタビライザーのネジは最初1/4インチ(M6)の、今のスタビライザー先端にウエイトを付ける細い方のネジでした。それが1970年代後半からカーボンリムやケブラーストリングが登場することで、弓の振動(ショック)が増しこの5/16インチ(M8)になったのです。それでも、その後のカーボンアローの登場は一層弓のショックを大きいものにしています。
 神経質なアーチャーは(これが普通なのですが)、年に一度あるいは定期的にスタビライザーのネジを交換しています。すいません、していませんでした。
 それができるように、最近のスタビライザーのネジは↑交換できるように作ってあるものが増えました。また、素材もキレイで錆びないステンレスでなく、あえて鉄のネジを使います。どこかで書きましたが、弓のハンドルも超高剛性などと謳ったジュラルミンのような硬いものがいいように宣伝しながら、結局は粘りのある素材に落ち着いていきます。硬いだけでは折れる時は一気に折れるのです。スタビライザーのネジも折れればその場で終わりですが、曲がるならそれはそれで試合なら最後まで射つことはできます。
 ところで余談ですが、、、この突き出したネジの長さはどれくらいあれば良いと思いますか。何ミリ、何センチハンドルに入っていればいいかです。
 一般的にネジの直径(外径)の長さがネジの長さにあればいいと言われています。それで強度なりは確保されるということです。このスタビライザーの根元で言えば、5/16インチのネジはM8と呼ばれる直径8ミリのネジと同じです。ということは、少なくとも8ミリの長さがメスネジ部分に入っていればいいのです。ほぼピッチ1(ネジ山と山の間隔が1ミリ)のネジなので8回転は入っている必要があるということです。ただし、何度も出し入れする部分なので、入り口のネジ山が擦るへることもあるので、念のためプラス数ミリ(数回転)ということになります。それ以上は安心量であり気分です。
 もうひとつ余談を言うなら、センタースタビライザーの根元には大きな力が掛かります。よく高剛性の高価なスタビライザーを使いながら、根元のエクステンションロッドにチンケな(先端のスタビライザーほどに剛性のない)ロッドを使っているアーチャーが多くいます。それではせっかくの先端の性能が根元で揺らいでしまいます。マンションもスタビライザーも根元が肝心です。
 ということで、カタチあるものはいつかは壊れます。永遠に美しいものはないのです。何事もメンテナンスは忘れないようにしましょう。ココロもカラダも道具もです。

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