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1976年 全米選手権

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Ann Weber Hoyt

ホイットおじさん、ホイットおばさんと話をするのは1973年から全米3連勝で、今年も圧勝するダレル・ペイスです。

ホイットおじさんは決してプロを雇いませんでした。というか当時はアマチュアの時代であり、組織としての「PAA」(Professional Archery Association: 1961年に設立された、「プロフェッショナル」として、アーチェリーを指導、管理、育成するため設立された団体。)はあったものの、我々はすべて厳格なアマであり、ステッカー1枚貼ることもできず、金銭はもとよりロッド1本貰ってもアマチュア規定に抵触する時代でした。
そんな時代にHOYTの弓を使うのは、その弓が優れていたこともあるのですが、それ以上にみんなホイットおじさんとホイットおばさんを愛していたからです。ふたりの弓だから信頼して使ったのです。(お金を出して)
そこで、ダレルが持っているのがこんな弓です。

2週間前にモントリオールで、ぶっちぎりの新記録でゴールドメダルを獲得した弓、そのままです。「Hoyt TD2」、ハンドルは通常モデルですが、リムはサイド面まで白塗りのプロトタイプです。
ストリングはこの前年1975年に登場した「ケブラーストリング」、そして同じく1975年に登場したのが「Vバー」です。ロッドはまだアルミのテーパーロッドの時代です。

それにしてもこの弓、オリンピックに勝ちにいった世界チャンピオンの弓にしては、きったない弓だと思いませんか?
ロッドもサイトも古いモデルで、アルマイトは色あせてるし、Vバーは色が飛んでるし、クッションプランジャーは真鍮製のバーガーボタンです。道具じゃないんですが。。。
それはともかくとして、このプロトタイプのリム。この時にはまだグラスリムの時代で、「カーボンリム」はまだ世に出ていなかったのです。そこで当時はサイド面を見ればカーボン層が見えるので、カーボンリムと分かったのですが、それを隠してテストしていたリムです。
後日、この弓を引かせてもらって、リムも触ったのですが、この後商品として販売されたカーボンリムとは全く違うリムでした。感触はほとんどグラスリムでした。

ところでホイットおじさんはともかくとして、ホイットおばさんを知っていますか?「Ann Weber 」といいますが、ただのおばさんではありません。知らないアーチャーはいないはずですが、知っていますよね?!

XXth World Championships Tournament
6th – 9th August 1959
STOCKHOLM, SWEDEN
Ladies
1st Ann Corby, USA 241/1 250/5 245/1 286/6 1022/1
215/3 258/3 224/5 304/4 1001/2
456/1 508/2 469/1 590/5 2023
1959年ストックホルム世界選手権 優勝
1940,46,47,52,53年 全米選手権 優勝
1955 全米フィールド選手権 優勝


バツイチでホイットおじさんと一緒になっていますが、誰もが知る世界チャンピオンのおばさんです。そしておばさんもおじさんも今は亡く、殿堂入りしています。

Ann Weber Hoyt 1922 – 2008
Earl Hoyt Jr. 1911 – 2001

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