Darrell O. Pace
XXVIIIth World Championship Tournament
June 25 – 28, 1975
INTERLAKEN, SWITZERLAND
1. D. Pace 282/2 312/2 328/1 344/1 1266/1
USA 287/1 313/1 328/1 354/1 1282/1
569/1 625/2 656/1 698/1 2548
2. R. McKinney264/11 301/21 307/7 341/3 1213/5
USA 273/14 311/2 314/6 347/2 1245/2
537/9 612/4 621/3 688/2 2458
3. K. Laasonen 272/7 300/24 304/9 342/2 1218/4
FIN 280/6 307/4 307/18 338/17 1232/3
552/4 607/7 611/10 680/5 2450
前回グルノーブル世界選手権で、初めて世界デビューを果たしたダレル・ペイスですが、あの時は惨憺たる結果だけでなく、誰もが17歳の少年に注意を払いませんでした。
それが2年後突然、大記録と圧勝で世界を制し世界チャンピオンとなります。
多くのアーチャーはこの時初めてダレル・ペイスの名前を知りました。しかしこれには伏線があったのです。
グルノーブルで23位という苦汁を嘗めたダレルが、わずか数週間後の全米では「1252点」で初優勝を飾るのです。
そして翌年1974年の全米選手権では「1291点」(303・314・326・348)の世界記録を更新して優勝します。
1975年インターラーケン世界選手権で世界チャンピオンとなった後の全米選手権では、誰もが射ったことのない1300点台を記録。「1316点」(309・333・327・347)の世界新記録で自分の1年前の記録を更新するのです。
ダレル・ペイスの栄光は、屈辱の1973年から始まったのです。