ずっと本を書いて欲しいという話があって、「10年生きる本なら書いてもいいよ。」とずっと言っていました。そして、確か1991年に最後のチャプターを書くのに、ダレルに会いにハミルトンの家まで行きました。
あれから30年。自分で言うのもなんですが、ルールが変わり、選手が変わり、道具が変わりましたが、まだ生きてるんじゃないでしょうか。
表紙の動画。美しい、凄い、と思われた方は、ぜひこの本を一度読んでみてください。そして、生きているかどうかを確かめてみてください。
その前に
ちょっと、こちらを
この本は初心者向けのアーチェリー入門書ではありません。かといって、専門書ではあっても学術書や研究論文といった類でもありません。トップを目指すアーチャーのための「レベルアップ マニュアル」です。
例えば初心者でないあなたが、弓を持ちドローイングしリリースするまでの一連の動きを想像してみてください。この数秒間の一見単純そうな動作も、実は多くの骨や筋肉が互いに生理学の法則に従い働きあっています。 では、より高得点のためにそれらを調べ研究した結果、「あなたの場合、もう少し左右の三角筋を緊張させ、同時に右の僧帽筋と上腕二頭筋を緊張することで引き手をあと2cm後方に張る。そして、押し手の肩甲骨を背骨に近づけることで、肩を下ろした方がより良いシューティングフォームが獲得できる。」と教えられたとします。あなたは、それを実行できるでしょうか。少なくとも僕には不可能です。
それは決してやる気がないのでも、この種の研究が無意味といっているのでもありません。逆に、今後この分野での研究や実験はどんどん不可欠のものとなってくるでしょう。しかし、そのこととシューティングライン上でのアーチャー自身のレベルアップのための「何か」とは、少し次元が異なるのです。その種のアドバイスに対し、多くのアーチャーは実行のための手段と結果の確認を知りません。「理論」と「実際」の間には埋めなければならない「何か」があるのです。
レベルアップを目的とした「コーチング」や「指導」とは何なのでしょう? この質問に対し答えた名言のひとつに、「客観を主観に翻訳すること」というのがあります。前述を例にとれば、たとえばここで言っている「上腕二頭筋の緊張」や「肩甲骨を背骨に近づける」などが「客観的事実」です。研究者や科学者にとっては、この客観的事実こそがすべてです。しかし、それを行わなければならない本人(アーチャー)にとっては、この「理論」より必要かつ重要なものがあります。それは、自分自身がどう思い、どう感じているかという「主観的事実」です。最も重要なのは、実際に自分の身体を動かすことであり、それができなければ何の意味もないのです。主観的事実とは、言葉を換えれば自分の「感じ」であり「イメージ」であり、自分の身体をコントロールする「方法論」なのです。
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- エイミング・フォア・ザ・ベスト Aiming for the Best まるごと一冊 41788KB
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- エイミング・フォア・ザ・ベスト Aiming for the Best 1541KB
- はじめに Introduction 1600KB
- 第1章 スタンス Chapter 1 Stance 1893KB
- 第2章 セットアップ Chapter 2 Set UP 1591KB
- 第3章 ドローイング Chapter 3 Drawing 2030KB
- 第4章 アンカリング Chapter 4 Anchoring 2556KB
- 第5章 フルドロー Chapter 5 Full Draw 3123KB
- 第6章 エイミング Chapter 6 Aiming 2454KB
- 第7章 リリース Chapter 7 Release 2573KB
- 第8章コンセントレーション Chapter 8 Concentration 2231KB
- 第9章 フォロースルー Chapter 9 Follow Through 2484KB
- 第10章 グルーピング Chapter 10 Grouping 1905KB
- 第11章 矢 Chapter 11 Arrow 2107KB
- 第12章 パラドックス Chapter 12 Paradox 2442KB
- 第13章 自信 Chapter 13 Confidence 1957KB
- 第14章 弓 Chapter 14 Bow 3018KB
- 第15章 コンディショニング Chapter 15 Conditioning 4224KB
- あとがき Reflections 1298KB