「矢」の話
矢(アロー)について、もっと神経質になりませんか?! いくら高価な弓を使っても、弓が的に当たって得点になるのではありません。この70センチそこそこの細い棒が90mあるいは18mを飛んで、点数となるのです。だからもう少し、矢のことを考えてみましょう。それと同時に矢は消耗品であることも、お忘れなく。


弓の話とあわせて、どうぞ。

 すごく大事な「基礎知識」
アーチェリーと和弓(日本古来の弓)の最も大きな違いは、アーチェリーは矢を弓(ハンドル)の左側につがえますが、和弓は弓の右側に矢を置きます。(右射ちの場合) その理由は、アーチェリーが人差し指、中指、薬指の3本の指でストリングを引いて射つのに対して、和弓は弦を親指で引き放します。ストリングが解除される向きがまったく逆なのです。だからこそ矢をつがえる位置が左右まったく逆なのです。このことだけは知っておいてください。

 「インドア」の話
アーチェリーにおける「インドア競技」だけは、特別です。距離が短いことだけでなく、風が吹かない、雨が降らないという非常に特殊な条件で弓を射ちます。そのためインドアを知ることは、アウトドアをより一層知ることに他ならないのです。それは矢だけでなく、弓もその他のパーツ類も、すべてに共通することです。

 矢のチューニングの話
「アーチャーズパラドックス」はない方が良いのです。しかし指で射つ限りはどうしても起こってしまう現象であると同時に、なければレスト部分でのトラブルが発生してしまいます。あってほしくはないけれども、なくても困るところがパラドックスの所以なのです。しかし注意しなければならないのは、コンパウンド(あるいはリリーサー)においては、ほとんどパラドックスが発生しない点です。この大きな違いは、多くの部分においてリカーブ=コンパウンドではないことを忘れてはいけません。



全日本アーチェリー連盟競技規則 第205条
(リカーブ部門の用具の通則)  リカーブ部門では、以下の用具を使用することができる。

(省略)

3 調節可能なアローレスト、および移動可能なプレッシャーボタン、プレッシャーポイントまたはアロープレートは、それぞれ1個のみ、弓に取り付けて使用することができる。
 ただし、これらは電気的または電子的な装置ではなく、照準の助けとなるものであってはならない。  プレッシャーポイントは、弓のハンドルのスロート部(ピボットポイント)から4cm後方(内側)以内の位置とする。

4 ドローチェックインジケーターは、電気的または電子的な装置ではなく聴覚、視覚または両者の組み合わせによるものを1個のみ使用することができる。

(省略)

(全日本アーチェリー連盟競技規則 2008〜2009年)

↑コンパウンドの場合、リリーサー(機械的発射装置)を使うことが前提となります。そのため、リカーブのフィンガーリリースとは異なり、指がストリングに与える抵抗がほとんどありません。結果、アーチャーズパラドックスがほとんど発生しないため、矢はレストに乗っているだけで十分で、サイド面への抵抗を受けるクッションプランジャーは必要としません。
アーチャーズパラドックスの基礎知識
とはいっても、リリーサーであってもロープが片側から解除されるのであれば、その程度の抵抗でもアーチャーズパラドックスは発生するのです。↓