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1969年 バレーフォージ世界選手権

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西 由利子

アーチェリーを始めたのは、高校1年の1969年(昭和44年)4月。この年は世の中だけでなく、アーチェリーの世界でもいろいろと記念すべきことが起こった年でした。今では普通のコンパウンドボウですが、それを考えたアレンさんの滑車の付いた弓の特許がこの年認められています。そして日本では、全日本弓道連盟の傘下として1961年オスロ世界選手権から参加はしていますが、この年全日本アーチェリー連盟として洋弓が完全に和弓から独立したのです。このバレーフォージの世界選手権は、そのフラッグをアーチェリー連盟が持って始めて参加した記念すべき大会なのです。

■人類初の月面着陸 ■東大安田講堂攻防戦 ■永山則夫連続射殺事件 ■シャロン・テート殺人事件 ■東名高速道路全通 ■三島由紀夫と東大全共闘が公開討論 ■ウッドストックフェスティバル開催 ■日本初のホームセンター1号店 ■テレビアニメ「サザエさん」放送開始 ■パンタロンスタイル全盛 ■フォークブーム ■あっと驚くタメゴロー ■オー、モーレツ! ■日本銀行が五百円札を発行 ■都市の論理 ■水平思考の世界 ■いいじゃないの幸せならば ■夜明けのスキャット ■黒ネコのタンゴ ■「フェアレディーZ」発表 ■ブルー・ライト・ヨコハマ ■ブライアン・ジョーンズ死去 ■原子力船「むつ」進水式 ■「ソユーズ」有人宇宙ドッキング成功

XXVth World Championships Tournament VALLEYFORGE PARK, USA August 11-20, 1969
Ladies’ 1st USSR 6887 KOZINA + GAPTCHENKO + OVRAZTSOVA
7th JAPAN 6453 TANI + NISHI + HIRATA
Men’s 1st USA 7194 WARD + WILLIAMS + ROGERS
8th JAPAN 6704 MURAKAMI + MAEDA + KAWANISHI

それはともかくとして、後日この写真を見て人生観が変わったのです。凄いと思いませんか。点数や射ち方ではなく、的と的が5mは離れているのです。多分、当時から今まで、日本でこんな設営、こんな広い会場で弓を射ったことはないはずです。

「こんな広いところで弓を射ってみたい」。そんな高校生の憧れが、朝から晩まで弓のことだけを考えさせ、練習したのです。しかし、方法論があったわけではありません。それに、まだ海のものとも山のものとも付かない高校生で、そんな資質や素質、可能性があるかもわからない15歳でした。
しかし今思えば、それが一選手や点数に向いていたなら、こんなに長くアーチェリーはやっていません。それが、「憧れ」であったからこそ、続いているような気がします。

この女性アーチャーを、誰なのか知りませんでした。後になってこれが学習院の西 由利子さんだと知りました。残念なことにまだお会いしたことはないのですが、まだお元気にされているようです。機会があれば、直接お礼を言いたいと思っています。この写真を見なければ、アーチェリーを続けてはいなかったでしょう。

「こんな広いところで弓を射ってみたい」、この夢が叶ったのです。それも偶然に、普通なら叶わないことが突然に。
“United States Bicentennial”(アメリカ合衆国生誕200周年)、「1976年」はアメリカが独立共和国となって200年の記念すべき年でした。そして全米で行われる祝賀行事の一環として、普段はオハイオで行われる「ア-チェリー全米選手権」(U.S.National)が200年前の記念すべき地「Valley Forge」で、一度限りのお祭りとして盛大に行われたのです。そしてその地でシューティングラインを跨ぐことができたのです。
(でも、世界選手権の方が全米より、的の間隔は広いですよね。。。)

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